私の集中力は5分間が限界だ。いま、プログラムを作っているところだが、ちょっとやっては休み、ネットをみたり、コーヒーを飲みに行ったり、トイレに立ったり、仕事をしている時間は、1日のうちの半分にも満たないかもしれない。もともと、飽きっぽい性格なのだ。だから、何をやっても長続きしない。
昔からそうだ。大学は土木工学科に入学したのだが、1年で飽きて、2年生のときに建築学科に転科した。建築学科は製図が大変で、転科した年度は1年生と2年生の2年分の製図をやる羽目になり、それが原因で極度の近視になった。
卒業後は、大手メーカーの子会社に入社したが、8年目で、配属された部署の仕事がいやになり、退職覚悟で配属替えを社長に直訴したところ「良く申し出た」と意欲を買われ、解析業務を行う部署に転属となった。それまでは親会社の設計部門の仕事をやっていたが、以後研究部門の仕事をすることになった。
研究部門の仕事は、研究者の支援が主な仕事で、プログラム作成技術が必須である。それまでプログラムなど作ったことが無かったので、務まるかなと思ったら、案の定たいそう苦労した。仕事はOJTで覚えるものだが、未経験者なので客がつかない。だからいつまでたっても技術が身に着かない。
配属替えのとき、私は32歳になっていた。コンピュータ関連の仕事では、32歳の新人は相手にされないらしい。理論には自信があるのだぞ!と威張っても、理論をプログラム化して解析してなんぼの世界に空威張りは通用するはずもない。それでも、同僚に馬鹿にされながら、こつこつと実績を積んで、ようやく固定客もついて技術も伸び、客から信頼されるようになり、飽きっぽいけれど向上意欲旺盛な私は、さらに精進を重ね会社になくてはならない人材になりました。
と思ったのも束の間、またしても飽きっぽい性格が災いし、フラーッと退職。技術士他の資格をたよりの、やってみりゃ何とかなるさ式の未経験分野への転職と相成った。そのとき46歳。ところが世の中甘くない。四年目でリストラ候補にリストアップ。危うくリストラされるところを、運が良かったのか悪かったのか、会社に残ることができた。今もいつ谷底へ転落するかもしれないスリル満点の崖っぷち生活を続けている。
さて、仕事をするか。